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「フレンドライン」感想

新刊も漁ってはいるんだけど最近はコレというのが中々無い

ひだまりが聴こえるリミット(実質3巻)も微妙だったしなぁ、あれ1巻はメチャクチャ良かっただけに悲しい

 

 

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佐久本あゆ先生の作品。発売は確か去年の秋頃だったはず

 

宮森さん(表紙右)の立ち回りがせつない話。ノンケに片想いしてもしゃーないからと身を引き、ハードルをグッと下げて妥協したゲイと付き合う。で結果相手が乱暴な人でDV受けちゃう…

乱暴なDV野郎に対して宮森さん自身は「根はいい人」って言ってるけど作中でそういうフォロー描写は無いから読み手としては「いい人」の部分が全く見えない。そもそも「根は」とかいう言葉が出ちゃう時点で…って感じか。宮森さんが乱暴を受け入れられてない時点でそれはダメ。バツっす!乱暴を受け入れられてもそれはそれで違う話になっちゃうからバツっす!!

 

とは言えゲイの相手探そうと思っても中々機会が無いのも事実。学校や職場はノンケしかいないし、出会い系は論外として、ゲイバーとかも結局いるの陽キャばっかで疲れちゃう(経験談)し、SNSももう出会い系とほとんど変わんないし…やっぱり大体が隠すか仄めかす程度で生きてるからなー。趣味友から気長に、気長に… とかやってるといつの間にかまたノンケの"友達"に惚れちゃってたりするしままならない

 

んでそんな感じで無理してたところを深海さん(表紙左)に助けてもらっていきなり同居!深水さん器デカ過ぎ!

深水さんはとにかく文句なしの男前なんだが、ノンケなので宮森さんに対する想いが中々出てこない。それでもDV野郎に対して嫉妬したりとか、「自分の方が大事にしてやれるのに」とか、それとなく恋になっていく過程が丁寧に描かれてて、ここ読んでて楽しかったところ。

終盤の告白シーンも堂々としててかっこよい…

 

終始ノンケ側が押せ押せの展開だから宮森さんはグズつくシーン多いけど、むしろそこが好きなので徹底してて良かった。「かわいそうだからって付き合うかとか言わないで」「終わる関係になりたくない、友達でいたい」とか拗らせまくりでたまらんな!中々ノンケとの恋に向き合えない不器用さんだが今までが今までだけに宮森さんは幸せになって欲しいと思えた

 

あと最後のコマな、あのサラっと描かれたキッチンのカット最高。あああ作者さんわかってらっしゃる…!って感じで高まってしまった。

 

キャラ絵も好みだしほのぼのシーンも多め、かつ同性愛にちゃんと向き合って描いてる俺好みの作品でした。