BのL
宇野ユキアキ先生の作品。もう表紙だけで空気感伝わると思う。はぁーーーーなんだこれなんだこれ
そして表紙に違わず中身もひたすらに優しい世界。大抵どんなシチュの作品でも多少の緩急あるもんだけど、この作品は最初から最後までひたすら緩。山場とか無い(言い過ぎ)
二人ともかなりの人格者として描かれていて、お互いを尊重しつつ優しく優しく距離を詰めていくストーリー。ほんとなんなんだこれ、最高かよ
攻めの亘さん一応ノンケなんだけど同性恋愛の受け入れがめちゃくちゃ早い。これはさすがに賛否両論な所だが、「32歳独身で高校教師」って所と亘さんの性格からある程度想像で補完してね、って感じなのだろう。自分に正直で純粋なところは中盤のモノローグからも読み取れた。
対して瞬くんはひたすら健気。「一線を超えちゃいけない」っていう強い思いがある分大胆なことはしないが、たとえ想いに応えてもらえなくても少しでも一緒に居たい、一緒に笑いたい、優しくしたいという気持ちが行動に表れている。そうだよなぁ…
結局そこは亘さんに見抜かれてたわけだが。いい話かよ
まぁとにかく温かい話。終わりもふわふわしてたし「あっここで終わりですか」って感じだけど、そんな劇的なラストなんて無くてもね。これからも続いていくんだなって感じがしていいじゃないですか
書いといて今更だけどこれ長々と感想書くようなタイプのじゃないわ。ぶっちゃけBLじゃなくても成立する話だしドキドキとかスペクタクルとかそういう面白さは無いけど、とても満足できた。そういう作品。BL界の癒し。
