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「君は夏のなか」感想

BL話苦人回右

 

 

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先月末発売された、古矢渚先生の作品

もう表紙の時点で当たりの予感しかしないじゃん。こんなん。即買い。

この人の作品読んだこと無かったんだけどこのビジュアルで今までスルーしてたのか…?と思って後で調べたら前作までと比べて絵の感じが大分変わってらした。今作の方が好きです!断然!

 

BLの種類としては「くっつくまで」を描くやつ。タイトル通り「夏」の爽やかさを地で行く作品。

高校生の話だけど学校内のシーンは僅かで、夏休み中の「聖地巡礼」を軸に話が進むから表紙の2人以外ほぼ出てこない。当然2人きりのシーンが多く、誘う側の佐伯くん(表紙右)がけっこうグイグイ行ってて清々しい。終盤で判明するけど決して若さ故の勢いじゃなくて色々と自分の中で考えをまとめた上でのってのがまた。大人しそうな顔しやがって大胆だなぁ。イケメンこわいわ

でそれに押される度に照れて拗ねちゃう渉くんとの距離感がね、もう絶妙で、ほんといい、いいですね。仲良しかよ〜〜〜〜(仲良し

 

さらに特筆すべき点として巡礼シーンの背景の描写が見事で、特に太陽の光を意識した描写。緻密ではないけど人物が自然に納まるように描かれていて、強い日差し、夏の空気が良く伝わって来る。終止会話劇だから人物の描写が注目されがちだけども、やはり背景に力入れられる作家さんは強い。

 

終盤急展開で若干少女漫画色(?)が強くなるけどちゃんとハッピーエンドだから安心。エピローグも爽やかで後味良かった。作品通してとにかく爽やか。くっつき過ぎず離れ過ぎずが心地いい作品

あとがきで作者さんも書いてたけど夏に発売してくれてよかったと思う。夏に読めてよかった〜〜〜〜〜〜〜